昨今「トレーディングカードゲーム」の市場が拡大中。
八文字屋の対戦スペースでは、大会も毎週開催しています。
今回は「ポケモンカード」に注目し、その魅力に迫ります!


本店のトレカコーナーには、ポケモン、デュエルマスターズ、遊戯王のオリジナルパックの自販機を設置。レアカードが当たる可能性も⁉


対戦して遊ぶことができるトレーディングカードゲーム(TCG)は、1996年に発売された「ポケモンカード」、1999年発売の「遊戯王OCG」、2002年発売の「デュエル・マスターズTCG」の3種類が「3大TCG」と呼ばれています。中でも2018年から人気が再熱し、コロナ禍を経て注目度が高まっているのがポケモンカードです。日本で初の本格的国産TCGとして発売され、25年以上も販売が続けられています。希少カードには数億円の値段がついたものまで…!そこまで人気になった理由とは何なのか。トレカ発展のために活動する会社「ネクスト・ワン」の福原雄治さんにお話を伺いました。



ネクスト・ワン 福原雄治さん 各TCGメーカーと協力し合いながら、カードゲーム専門店のプロデュースや商品の全国流通、イベント、大会の開催などを運営する。トレカ業界の発展に尽力している。


親世代から子世代へ
年齢を超えて楽しめる

 今や全世界にファンのいるポケモンカードですが、発売から20年ほどは、今のような市場規模ではなかったそうです。

「1990年代はカードゲームの黎明期。『週刊少年ジャンプ』(集英社)に掲載されていた『遊戯王』の影響で、世間一般にカードゲームが認知されるようになりました。ポケモンカードは『ポケットモンスター』を題材にしていますが、実はカードゲーム自体はそこまで認知されていなくて、どちらかというとテレビゲームの方が活況でしたね」

ポケモン人気はあれども、カードゲームをしているのはコアユーザーのみ。それが爆発的に注目されるようになった要因は大きく分けて2つあると話します。

「『インターネット』と『世代』です。2018年にポケモンカードゲームが公式YouTubeチャンネルを開設し、ルールの解説をアップし始めました。そのうえでYouTuberやインフルエンサーを活用したPR活動を積極的に行なったことで、潜在的に存在していたポケモンファンにカードゲームのおもしろさが届いたのです。また、発売当初遊んでいた子どもたちが子育て世代となり、再熱したパターンも多い。『懐かしい』という気持ちから、親子で遊ぶ方が増えています。当時のカードを持っている方も多くて、それで遊ぶ人もいます。25年の歴史がありますから、昔のカードは骨董的な価値に。『入手困難』なカードが増え、プレミア化することで、さらに話題になったことも要因ですね」


各ゲームの強化カード、高額カードも多数販売。買い取りも行なっている。新入荷については、随時公式Xにて発信しているので、チェックを。


ルールは簡単
まずは身近な人と始めよう

子どものユーザーも多いポケモンカードの対象年齢は9歳から。ほかのTCGと比べても、低めに設定されています。

「小学生低学年でも始められるようにルールも簡単になっています。ゲーム導入用の初心者向けセットは、500円からと比較的安価です。公式サイトには、ポケモンカードゲームのイメージを掴めるPVやコミック、対戦ルールを詳しく学べるティーチング動画など幅広く展開されており、簡単に覚えることができます」

ルールが簡単なことから、親しい人を誘ってサクッと共に始められるのも良さです。

「低年齢層から始めるのであれば、家族で対戦できる商品を購入して、共に始めるのがいいでしょう。その後は、公式資格を持つイベントオーガナイザーが主催するイベントに参加するのがおすすめです。彼らは『ポケモンカードをもっと広めたい』、『ポケモンカードの遊び方を教えてあげたい』といった思いから、交流イベントを開催しているので、仲間もできると思
います。自信がついたら、競技性の高い大会に足を伸ばしてみても楽しいですよ」


アナログでしか味わえない興奮や熱狂がある

テレビゲームやスマホゲームの普及に伴い、人と人が面と向かって遊ぶ機会が減っています。カードゲームは対面でコミュニケーションを取りながら遊ぶアナログさがいちばんの魅力です。

「アナログゲームには、対人でしか味わえない興奮や熱狂があります。相手とコミュニケーションを取りながら、常に他人への思いやりを忘れずにゲームを進める。それが醍醐味です。TCGの発祥であるアメリカでは、この要素をとくに大事にしているそうですよ」

TCGにはロールプレイの側面も反映され、ゲームの世界観だけでなく、それを含むストーリーを再現できるのもおもしろいところ。

「対戦するだけが全てではありません。魅力的なキャラが描かれたカードが多数あり、それらを収集する目的で始める人がいるほどです。自分の好きなキャラがいたらまずはそのカードを買って触れてみる、というのもいいと思います。ポケモンのキャラは1000匹以上いるので、集めがいがあるのではないでしょうか。遊戯王やデュエルマスターズにおいては、カードゲームを題材としたストーリー展開をアニメやマンガなどとメディアミックスしています。自分の好きなキャラが使っているカードを集めたり、それを実際に使って対戦するのがポケモンにないおもしろさですね。どちらもコンテンツが続いているので、両方を一緒に楽しめると思います」



八文字屋 北店
ムービーオンやまがたに隣接し、近年はガシャポンコーナーも人気の北店。
トレカ席数は36席。


TENDO 八文字屋
道の駅天童温泉に隣接。
TCG取り扱いの歴史も長く、品目は八文字屋ではNo.1。
席数は32席。

丸井 八文字屋
新庄駅から徒歩3分の立地にあり、トレカ取り扱い店として最上地方では貴重な場所です。
席数は12席。

COLUMN_01
ポケモンカードとは?

▼ 世界中にファンが急増
世代を超えて遊べる

1996年の発売以降、基本的なルールを変えていないことから二世代で遊べるゲームに発展。
世代、国を超えてファンが増えています。
ゲームはデッキと呼ばれる50枚セットを購入すれば始められる。
新キャラのカードが次々登場するので、コレクションする人も多く、写真のような女性キャラのトレーナーカードは人気が高いです。



COLUMN_02
八文字屋トレカ大会情報

▼ 山形エリアは3店舗を1日でハシゴして楽しめるスケジュール



大会は土日開催です。
上記は本店のスケジュールで、毎週この時間帯で開催しています。
北店、TENDO店とハシゴできるように同じカテゴリーの大会は時間をずらして調整。
本店は66席と席数が多く、個人主催のスポット大会や大きめの大会を行なうこともあります。
参加費は無料で(一部有料もあり)予約は不要です。


※本記事は『八文字屋plus+ Vol.5 早春号』に掲載されたものです。
※記事の内容は、執筆時点のものです。