山形県各地に点在する “姥神(うばがみ)” 。
主に登山道の入口や神社境内に佇む、老女の異形を象った石像であり、三途の川で衣をはぎ取り、生前の罪を量る存在「奪衣婆(だつえば)」としても知られています。
本書『山形の姥神をめぐる冒険』は、著者が山形県内を歩き、80体の姥神像を実際に訪ね歩いて記録した探索記です。犬とともに山を歩き、藪をかき分け、時に迷いながら出会う姥神たち。苔むした像、舌を突き出す像、怒っているようで優しい像——。その表情は驚くほど豊かで、山形の民間信仰と暮らしの歴史を静かに語りかけます。
文彩堂出版
1,980円(税込)
2025年12月2日発売
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P196 A5判
ISBN 9784868022947